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スワップ派とは アーカイブ

2007年07月31日

スワップ派とは(1)

FXの投資法を大別すると、ふたつの方法があります。ひとつは通貨の価値が変動することによって発生する為替差から利益を得る方法です。為替レートがどのように変動するかを予測し、その予測に基づいてポジションを建てます。株式投資のように値上がり(または値下がり)を予測し、売買するのと同じです。

もうひとつは、FXの最大の特徴のひとつであるスワップポイントから利益を得る方法です。スワップポイントは、交換する通貨の金利差から発生する利益です。通貨によってスワップポイントがプラスの場合もあれば、マイナスの場合もあります。スワップポイントがプラスの場合は利益になりますが、マイナスの場合は損失です。スワップ投資では、このスワップポイントがプラスになるポジションを長期保有することにより利益を得る方法です。

ポジションの注文と決済を繰り返して為替差から利益を狙う人のことをトレード派、ポジションを長期保持してスワップポイントによる利益を狙う人のことをスワップ派と呼びます。トレード派とスワップ派の投資法は全くと言っていいほど違います。私がFXを始めた2004年頃は、スワップ派の投資法はあまり知られていませんでした。為替差益を狙うトレードが当たり前で、スワップポイントは「おまけ」程度であり、「おまけ」を目的にするような投資法はマイナーでした。トレード派とスワップ派の投資方法が比較されるようになってきたのは最近のことです。

2007年08月01日

デイトレード、スイングトレード派

短期売買のデイトレードは、1日単位の為替変動から利益を狙います。1日のうちに売買を完了し、原則として翌日に持ち越さないスタイルです。株と比べて為替の変動は小さく、例えばドル/円相場などは1日に1円以内の変動に収まることがほとんどです。このためレバレッジをかけて、為替の変動を何倍にもして取引をします。
為替レートが予想通りに動いて利益が発生した場合は比較的短時間で決済し利益を確定します。予想に反して損失が発生した場合でも、早めに決済し、損失を確定させます。為替相場は時々大きく動くことがあるので、損を拡大させないためには早めに損を確定させておくことは重要です。利益は確実に得て、損失は限定し、売買を繰り返すのがデイトレードの基本です。
国内外の経済指標の発表や、政府や中央銀行の要人発言の直後には為替レートが大きく動くことがあるので、このような重要指標の発表時や記者会見等に備えて取引をすることが多くなります。相場をまめにチェックし為替レートが動くところを狙っていきます。短時間で大きく利益が出ることもあれば、全く利益が出ないこともあります。利益は相場の地合いや、売買のタイミングに左右されます。

スイングトレードは、デイトレードほど取引回数が多くありません。デイトレードが一日単位の取引であるのに対して、スイングトレードは、数日間、場合によっては数週間程度の期間で売買を行います。日中の時間がない人には向いている取引方法といえるでしょう。あくまでも利益は差益狙いであり、スワップポイントによる利益は「おまけ」と見なします。ただしポジションの保持期間が長くなると、スワップポイントも無視できなくなってきます。ポジションのスワップポイントがマイナスの時は、早めに決済する要因にもなることもあります。

スワップ派とは(2)

スワップ派のトレードは、為替差益ではなくスワップポイントを重視します。ポジションを保持していればスワップ金利は毎日発生します。プラスのスワップは安定的な利益になります。ポジションを持っているだけで通貨の金利差分が蓄積されていくので、「スワップ金利」と表現されることもあります(本書では、プラススワップの場合を、以下「スワップ金利」と呼ぶ)。

ポジションの保持期間は、トレード派に比べると長期間(半年以上~数年)になります。ポジションが見込み違いの場合は早めに決済することもありますが、良いポジションなら少なくとも半年、長ければ数年間は保持します。この間の為替変動に耐えるため、レバレッジは2倍~5倍程度が目安になります。
ただし、為替レートの変動によって、ポジションの評価損益が必ず発生します。スワップポイントの蓄積に比べて、レート変動による評価損益は短期間に発生します。

スワップ投資は、為替変動による含み損が拡大しても、強制決済(自動ロスカット)とならないように運用していくことが必須です。このため日々の為替の動きに目を奪われることなく、長期のトレンドや金利の動向についての見通しをしっかり立てておく必要があります。

また、複数の通貨に分散投資することにより為替変動リスクを抑えるようにします。一般的には通貨を集中するよりも分散した方が為替変動の影響を受けにくくなります。
ポジションを建てるタイミングも重要です。いくらスワップポイントが有利でも為替レートが高いときに注文したポジションでは、下落した時の含み損が大きくなります(ロングポジションでスワップがプラスになるとき)。

このようにして強制決済(自動ロスカット)となるリスクを取り除き、投資期間中の為替変動に耐えることができれば、スワップ投資はうまくいきます。日々のスワップポイントが利益となり、利回りの良い外貨に投資しているような預金感覚のFX運用が可能です。

スワップ派とトレード派

トレード派、スワップ派どちらの投資法が優れているかという比較はできないと私は考えています。なぜなら、トレード派とスワップ派では最初から利益の目的が違うからです。このためリスクのとり方も違いますし、リターンの大小や安定性も違います。同じFXでも、トレード派とスワップ派では全く別のものに投資をしていると言ってもいいかもしれません。為替差だけでなくスワップポイントでも利益が狙えるFXならではの特徴だと思います。

このトレードスタイルをあらかじめ決めておくことは非常に重要です。スワップ派ならスワップ派の投資法を理解し、自分のルールを決めたうえで取引することが大事です。差益狙いなのか、スワップ狙いなのかはっきり決めておきましょう。どっちつかずの方針では、よい結果は望めません。

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